千賀 ノーノー
昨日のロッテ戦、ホークス千賀が令和初の快挙を成し遂げた。
今回は、その試合を振り返ってみた。
エース千賀は、ここ3試合勝ち星なしと苦しんだ中での今回の快挙。
そして、ホークスが今季大きく負け越している相性の悪いロッテ。
今回の千賀の投球は、中継で見れず退勤途中の電車内でプロ野球速報ライブで
経過を見守る形となった。ライブ中継が電波の悪い中、途切れ途切れ更新されていく。
初回から、156~157キロ真っすぐで押していく。
ライブ速報であるため文字でしか分からない私ではあったが、今日は真っすぐが走っているんだろうなと配球で感じた。
追い込んだ後の、決め球は千賀の代名詞「お化けフォーク」であるが、今回は真っすぐが多いような気がした。
1、2回と3者凡退で幸先の良い滑り出しで、期待が高まる。
今日は違うなと感じたのは、2回の先頭打者4番井上に対して3球真っすぐ勝負で三振を取ったことだ。球数の多い千賀が3球勝負で三振を取るのは珍しい。
また、今日は球数が少なく三振がやや少ないかなとも感じつつ、打たせてとる投球で
5回までに三振が6つ。
一方でホークス打線も天敵ボルシンガーに抑え込まれる。
運よく相手のミスに助けられ得点チャンスを掴むと、育成バッテリーの捕手、甲斐のここぞという粘りの一打センター前で1点をもぎ取る。
今日こそは勝ち星を付けたい千賀へもう少し援護が欲しいところではあったが、今日の千賀には1点で十分だった。
6回以降も勢いは衰えず、150キロ台後半を投げ込みロッテ打線を完全に封じ込める。
圧巻は、8回の清田、藤岡、レアードの6~8番を連続三振。
ノーノーの期待を膨らますイニングとなったのは間違いない。
球場の観客、チーム全員が恐らく意識してまったであろう。
9回もあっさり終わるのかと思ったが、そう簡単には終わらせてくれない。
先頭、田村に四球。続く、岡にも連続四球。
ノーアウトで一打逆転のピンチを背負ってしまう。
ここで、流石に交代はないだろうが2位の西武がゲーム差1で真後ろに迫る中、落とせない試合ではある。残すはアウト3つ。
続くは2番鈴木からその後はクリーンナップ。
令和初の快挙が目前という状況をライブ速報で見守ることしかできない。
何とも言い難い心境ではあるが、残り3打者を抑えてくれと祈ることしかできない。
2番鈴木、ど真ん中フォークをファーストゴロ。ランナー併殺崩れで1、3塁。
続く3番中村、初級を狙っていくが外角フォークをセカンドフライ。
あと、1人。立ちはだかるのは、4番井上。
前の試合で8回まで、苦しい投球の中粘っていた千賀に対して痛恨の一発を浴びせた。
苦い記憶が蘇る井上に対して千賀は、初級フォークから入り見逃しストライク。
続く2球目は、インコース高めにやや外れボール。
3球目、内角低めにズバっと決まりストライク。2ストライク1ボール。あと、1球…
甲斐の要求は、真っすぐを予想した。
千賀が、投じた球は…外角やや外れ気味のフォーク。
打者井上のバットは空を切る…
ガッツポーズの千賀。駆け寄り抱きしめる甲斐。
お互い育成出身のバッテリー。今日手にした快挙がどれだけ嬉しいものか…
エースとして勝ちがとれない千賀。捕手としてどうにかしてやりたい甲斐。
パリーグTVでのハイライト、ヒーローインタビューを後から目にして改めてバッテリーの絆の強さ、信頼関係から生まれた快挙なんだなと強く感じた。
ここにきて、負けない西武。来週の天王山。
中6日での登板可能性が高い千賀であるが、今回の自信からエースの復活を期待したい。今後の、ホークス、千賀から目が離せない。